Apple vs. Intel頂上決戦。
3月20日に、デスクトップ向けCPUとして発売された第11世代Core i9-11900K(Rocket Lake-S)は、6年ぶりにCPUアーキテクチャを変更し、Adaptive Boost Technologyという新機能を搭載。ゲーミング性能でもAMDに株を奪われかけているIntelが筋金入りで開発した新製品である。
Apple M1とIntel Core i9-11900Kの簡単な仕様比較は以下の通り。詳しく知りたい方は以下のリンクから比較参考することができる。
https://www.cpu-monkey.com/ja/compare_cpu-apple_m1-1804-vs-intel_core_i9_11900k-1854
Apple M1 | Intel Core i9-11900K | |
8 | コア数 | 8 |
3.20 GHz | クロック周波数 | 3.50 GHz |
ターボブースト時 | 5.30 GHz |
CPU
まずは、Cinebench R23でのベンチマーク比較から。
シングルコア
マルチコア
総評としてはシングル性能はわずかにCore i9-11900Kが上回っているが差は9%と、M1の健闘ぶりがうかがえる。クロック数に大きく差があるにもかかわらずほぼ同じ性能を発揮しているのは驚き。マルチではCore i9-11900KがM1に倍の性能をつけて勝っている。どちらも同じ8コアだが、Core i9-11900Kは16スレッド、M1は8スレッドであるため、シングル性能の結果を踏まえて当然の結果である。
次に、Geekbench 5でのベンチマーク比較をしてみる。
シングルコア
マルチコア
シングルコアに関してはCinebench R23の時とさほど変わらなかったが、マルチコアにおいては差が1.5倍と、縮まっているのがわかる。Geekbench 5はRAMの性能も加味されるので、ユニファイドメモリアーキテクチャを採用しているM1が有利になりやすい傾向がある。
※ユニファイドメモリアーキテクチャとは CPU、GPU、RAMを同じパッケージ内で設計することにより、メモリアクセスを高速化し、パフォーマンスを上げることができるもの。
最後におまけではあるが、内臓グラフィックス性能と、MacBookPro14、16インチに搭載されると噂されているM1Xとの比較をしてゆく。
iGPU(内臓グラフィックス性能)
想像通り、M1の圧勝である。そもそも内臓グラフィックスを使ってCore i9-11900Kを使う人はほとんどいないと思うのでこれくらいで十分な性能だと個人的には思う。
Apple M1X vs. Intel Core i9-11900K(おまけ)
シングルコア
マルチコア
M1Xについてはリーク情報なので100%この性能であると断言はできないが、M1の性能から単純計算するとM1Xはこれほどの性能が出てもおかしくないと考えられる。次期MacBookPro14、16インチに搭載予定の、M1Xに関して詳しくは以下の記事で紹介している。
M1Xについてはこちら。
次期MacBook Proについてはこちら。