先日GPU界のモンスターことRTX4090を購入したのでレビューがてら自分の環境でどれくらい変わったかを書いていきたいと思います。あくまでも自分の環境下での話なので、ここでRTX4090について詳しく説明はしませんのでご了承ください。まずは自分のもともとのPCスペックの紹介です。ちなみに購入したのはmsiのSUPRIM X 24Gというモデルです。
ざっとですがこんな感じ
CPU | Intel Core i9 12900KF |
GPU | RTX 2080 SuperからRTX 4090 |
メモリ | DDR4 64gb |
GPU以外は変えてません。メモリもCPUもそのままで運用しています。
ではでは感想です。
意外と発熱しない
爆熱の噂はいずこ。
まず、一番驚いたのは発熱ですね。最大600Wのグラボ(もはやヒーター)と聞いてかなり発熱を心配していたのですけど、かなり冷えるんですよ。アイドル状態で50℃くらいをキープしていて、原神をプレイしていても60℃程度にしか上がらない状態。ヒートシンクがかなり大型化されているのもあると思いますが、爆熱の噂はどこ行ったって感じですね。正直拍子抜けですw
しかもワットパフォーマンスもかなり向上していて、2080superの半分以下の消費電力で同じパフォーマンスという地球にも優しいグラボ。
RTX 2080 Super | RTX 4090 | |
GPU使用率(%) | 70 | 30 |
GPU温度(℃) | 60 | 60 |
平均FPS(fps) | 60 | 60 |
消費電力(W) | 190 | 100 |
今までは190Wも使ってたグラボがたったの100Wで動作するようになって省電力に。30万円という価格を除けばかなり良いグラボであることは間違いないと思います。
グラボの巨大化に関しては賛否両論あると思いますが、冷却性能をしっかりと保てるならRTX4090くらいのサイズ感でもあまり問題はないかなと思います。ITXで組みたいとなると少々キツイかもしれませんけど、水冷でどうにかするか3000番台を買うかといったところに落ち着きそうです。これからのPCトレンド的にグラボが小さくなるということはなさそうですし、サイズに関してはあきらめるしかないかもしれませんね。
コスパは意外と悪くない
マイニングブームが終わって多少値下がりはしているものの、未だグラボは高い状態です。一方で、NVIDIAのCEOがグラボの値段は下がらないと明言しているのでGTX時代の価格設定はもう戻ってこないと考えていいでしょう。今回の4090の性能と一緒に価格もかなり上がりましたけど、円安の現状を含めて妥当な価格ではないのではないかと思います。
円安じゃなかったら25万円前後での発売になったのではないでしょうか?そう考えると結構悪くはないグラボではあると思います。少なくとも為替の問題で日本ではコスパはあまり良くないのが残念ですが。円安が憎いとしか言いようがありません。。。
RTX4090はこれからのゲームに期待が大きい
フルHDだとGPUが遊んでしまってフルに性能を発揮できないので、ほぼほぼ4K専用グラボといった感じ。現状まだ最適化が進んでいるゲームが少なく、これから発売が控えているビッグタイトルゲームが出てきて初めてRTX4090のパワーが発揮されてくると思います。基本ゲームはCS機に最適化されているのでPCの性能をフルで使えないのは悲しいことではありますね。
来年からはアンリアルエンジン5で作られた次世代型の新作ゲームが続々発売されるので、これからが楽しみなグラボといったところでしょうか。
12VHPWRコネクタには不信感
RTX4090の補助電源は既存の8ピンPCIEを4本束ねて最大600Wに対応するというかなり力技な方法の補助電源を採用しています。少なくとも現状2件の発火事件(ニッチなPCゲーマーの環境構築Zさんより)が確認されているようで、コネクタ部分の折り曲げ方などに大いに気を使う必要がありそうです。
発火に関してはよくてケーブルが焦げる程度で済みますが、最悪PC丸ごと燃えることも十分に考えられます。火事だけは絶対に避けないといけませんね。。。また、変換ケーブルを介さない12VHPWR対応の電源はまだ発売されたばかりで、未だ検証不足で確実に安全とは言い切れません。ですが、リスクを減らすためにはできる限り分岐アダプタを使うのをやめるか、大きいケースでケーブルにゆとりを持たせて配線を組むなど最低限できるところはやっていきたいですね。ミニPCはそもそもケースに入らないかとは思いますけど、絶対やめておいた方が良さそうです。
まとめ
性能は前評判通りのモンスターGPUでした。ワッパの向上により、消費電力が一部ゲームでは減るという良いポイントや、冷却性能の高さなどを考えれば大きく前世代から進化できたのではないでしょうか。ネガティブな面としては価格の高さと、12VHPWRコネクタの安全性ですね。少なくとも後者に関しては何かしらの対策がなされるとは思うので気長に待ちたいと思います。このまま放置するということは考えられないので。では、以上RTX4090のレビューでした。
最後忘れてました、クソでかいです。カードじゃなくて、もはやボックスです。