今回はAppleのM1MaxとCore i9-12900KをCPU Monkeyにて公開されているベンチマークをもとに比較していく。
Apple M1MaxとIntel Core i9-12900Kの簡単な仕様比較は以下の通り。詳しく知りたい方は以下のリンクから細かく比較することができるので気になった方は是非チェックしてみてほしい。
https://www.cpu-monkey.com/ja/compare_cpu-apple_m1_max-vs-intel_core_i9_12900k
Apple M1 Max | Intel Core i9-12900K | |
10 | コア数 | 16 |
3.20 GHz | クロック周波数 | 3.20 GHz |
ターボブースト時 | 5.20 GHz |
M1Maxは8つの高性能コアと2つの高効率コアが搭載されており、タスクによってコアを使い分けることでワット対パフォーマンスを高いレベルで実現しているのが特徴。また、プロセスルールは5nmで、アーキテクチャはARMと全世代のM1とコア数以外は大きく変わらない。
一方、IntelCore i9-12900Kは8つの高性能なPコアと8つの高効率なEコアが搭載されており、合計16コア24スレッドを搭載している。これは今までのCoreシリーズにはなかった特徴であり、M1 Maxと同様に電力効率を高めるための設計であるといえる。また、プロセスルールは10nmで、アーキテクチャはx86-64となっている。
Cinebench R23
まずはCinebench R23の比較から。
シングルコア
マルチコア
M1Maxのシングル性能はラップトップ向けCPUとしてはかなり強いが、前世代のM1とスコアは大きく変わらないというよりはほぼ同じ。Intelに関しても同様で、11世代からのシングルの伸びはそこまで大きくはない。一方でコア数が16コアと前世代から6コア増えたCore i9-12900のマルチ性能は非常に高く、M1 Maxと比較しても2倍以上の性能がある。しかしM1 Maxと比較してマルチ性能が高いとはいえ、一年前のRyzen9 5950Xにやっとで肩を並べた程度なのでIntelには頑張ってもらいたい。
前世代同士の比較は以下の記事を参考にするとわかりやすいかもしれません。
Geekbench 5
GeekbenchはRAMの速度も加味されるため、RAMの帯域幅が400GB/sもあるM1 Maxのスコアが伸びやすい。おまけ程度に見るのがいいのかも。
シングルコア
マルチコア
iGPU
M1 MaxのGPU性能は凄まじく、Intel内蔵グラフィックスでは比較対象にならないのは見れば明らか。スコアから換算するとデスクトップ向けGPUと比較した場合、大体RTX 2080相当の性能で、モバイル向けだとRTX 3080相当になる。コア数も8コアから32コアと前世代M1からかなり大きく進歩したGPU性能となった。
Photoshopにて実際の動作速度検証をした記事はこちら。